開発と運用の垣根を超えて〜Co-chairの青山さんに聞くCICD2023 CFPのポイント[締切まで10日]

こんにちは。CI/CD Conference 2023 実行委員会です。

CI/CD Conference 2023では、1/23(月)まで、Call for Proposal(セッション公募)を実施中です。そこで実行委員の藤原さんが、Co-chairの青山さんに、今回のCFPの狙いや、CI/CD Conferenceに向けた思いについてお話を伺いました。

CFPへのエントリーを考えている皆様の後押しになれば幸いです!

CI/CDはクラウドネイティブの基本、そして開発ライフサイクル向上の要

藤原:今回「ともに回す高速なアプリケーション開発ライフサイクル」というテーマでCI/CD Conferenceを開催します。改めて、我々CloudNative Daysが、CI/CDにフォーカスしてイベントを開催する理由を聞かせてください。

青山:CI/CDは、CloudNative Trail Mapという道標の中で2番目に位置付けられ、コンテナ化と並んでクラウドネイティブの土台と言ってもいいと思います。今回のCI/CD Conferenceは2回目の開催なんですが、再度CI/CDを取り上げたのには2つ理由があります。

1つ目は、コンテナの商用利用がどんどん広がりを見せていて、国内でも、今まさに取り組み始めたエンジニアが増えています。そこで、これからクラウドネイティブに取り組む方々にとって、CI/CDの足掛かりになればという思いです。

2つ目は、今回のテーマに入っていますが、CI/CDは組織におけるアプリケーション開発のライフサイクルの向上にとって非常に重要です。CNDT2022 Keynoteの一人である川口さんも触れていましたが、CI/CDやテストにはまだまだ改善できる余地があります。そういった知見をシェアし合うことで、今アプリケーション開発や、クラウドネイティブに取り組んでいる方々にとっても、さらに1段階レベルアップできる機会にしたいという狙いがあります。

藤原:「高速な開発ライフサイクル」というテーマを聞いて、私は2つの意味合いがあるのではと感じました。1つは単純にCI/CDそのものを高速化していくこと、もう1つはアプリケーションについて機能追加や改善におけるPDCAサイクルをより効率化することなのですが、その辺りはいかがでしょうか?

青山:おっしゃるとおりですね。またCI/CDと一言で言えば短いですが、CI/CDに含まれる要素を拡大解釈すると、設計→開発→テスト→デプロイ→フィードバックをもらうといった一連のサイクルがあると思います。そうしたそれぞれのステップ、例えばテスト手法の高速化のようなテーマを掘り下げることもできますし、一連の流れが高速化することで、いわゆるベロシティ、つまり開発したものを迅速にプロダクションにリリースしてビジネスに影響を与えていく、そういったお話も聞きたいなと思っています。

アプリケーション開発者の視点を取り入れ、さらなる多様性の進化へ

藤原:なるほど。ここでセッションの話が出てきたので、期待しているプロポーザルや、どんな人に登壇してもらいたいか、お聞かせください。

青山:アプリケーション開発ライフサイクルの高速化に関わるセッションであれば、どのようなセッション・スピーカーも歓迎です。

強いて言えば、我々CloudNative Daysはセッションにおける多様性、つまり多様な切り口からテーマを掘り下げていくことを重視しています。これまでのイベントでは、どちらかというとSREやインフラに関連する人やテーマでのセッションが多かったと感じています。今回は、多様性を広げていくという観点で、特にアプリケーション開発者にCFPにエントリーしてもらえることを期待しています。先ほど申し上げたように、それぞれのステップにおける手法の最適化の話でもいいですし、組織面からの取り組みなど全体的な議論についてのセッションも歓迎です。

藤原:ありがとうございます。私自身SREとして活動していますが、アプリケーション開発者と連携する上で、どこまで我々だけでパイプラインを作り込むか、開発者とどう擦り合わせていくか、よく悩みます。逆にアプリケーション開発者の方も、バランスに悩んでいることが多いと思うので、そういった観点のセッションもあると嬉しいなと、個人的に思います。

開発と運用の垣根を超えて〜越境の場としてのCI/CD Conference

藤原:ここまではスピーカー観点でお話を伺いましたが、参加者観点ではどのような期待をしていますか?例えば今回新しく参加してほしい層や、既存の参加者にとってのメリットなどもあればお聞かせください。

青山:繰り返しになりますが、CloudNative Daysは多様性を重視しているので、様々な層の人に参加してほしいです。もう少し具体的に説明すると、オンライン・オフラインそれぞれの会場にディスカッションボードを設けています。そういった場で、初心者と上級者、アプリケーション開発者と運用者が、異なる視点で知見をシェアしたり、立場の違いを超えてディスカッションをすることで、一緒に良い開発サイクルを作っていくきっかけになればと考えています。強いて言えば、これまで少なかったアプリケーション開発者の参加が増えると嬉しいと思っています。

藤原:職種だけでなく、多様な業種の人に参加してほしいですね。今自分たちが悩んでいることが、他の企業では経験済みで既に答えを持っているということも、よくあるので。

青山:自分からちょっと距離が遠い人たちと積極的にディスカッションしてみると、新しい発見があるかもしれませんね。

予告:2023年のCloudNative Daysシリーズ

藤原:CI/CD Conferenceを皮切りに、2023年も様々なCloudNative Daysとしての活動が行われると思いますが、最後に今後の展望などあればお聞かせください。

青山:前回のCNDT2022から、オフラインでの開催も再開し、ハイブリッド開催になりました。今回のCI/CD Conferenceもハイブリッド開催です。今後は、オンライン・オフラインそれぞれの特性の違いを踏まえながら、それぞれの良さを伸ばしていきたいと思っています。特にオフラインについては、初参加の方だと、コミュニケーションのハードルが高いかも知れないので、先ほどのディスカッションコーナーや、交流の仕掛けなどを通して、参加しやすい雰囲気づくりをしていきたいと思います。

また今年の夏以降になると思いますが、福岡を皮切りに、各地域でのCloudNative Days開催も復活させて、様々な地域交流にも取り組んでいきたいと思います。ぜひ是非そちらも楽しみにしていただけたらと思います。

イベント概要

開催日:2023/3/20 (月)

開催場所:オンライン+オフライン(日比谷国際ビルコンファレンス スクエア)によるハイブリッド開催

登壇形式:現地登壇、または事前収録動画を配信(リモート環境からのLive登壇は無し)

公式サイト:https://event.cloudnativedays.jp/cicd2023

CFPエントリー:https://event.cloudnativedays.jp/cicd2023/speakers/guidance

皆さんの応募をお待ちしております!

不明なことがあれば公式ツイッター などでお気軽にご連絡ください!

(執筆:鍋島 @nabemasat )

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